【特殊な文章の型】
《動詞の終止形》+《名詞》+《形容詞/イ形容詞》
まずの表題ですが、特殊な文章の型となっていますも、元来の日本語については、現代に生きる大方のかたは、曖昧な言語と位置付けているかたが多いですが、元々は、厳格な規則の集合でもあります。
ただ、一般的には、あまりにもな厳格化をした使いかたをしているかたは、多くはないようですし、曖昧さを醸しても、その意味をするところが充分に通用をすることから、そういった使いかたをしているかたのほうが、圧倒的に多い言語ではあります。
当ブログnguyenkieuanhに投稿をしている小説の錠ですも、ynimkでも記しているように、文には、当然にして、型というものがあり、それならば、これも当然に、そこには、解法というものがありますが、かくいうところの自分自身は、ひとつひとつの文脈を、その都度、緻密に考えて書いているわけではありません。
但し、全くのデタラメじゃねーかよ。という体裁でもないことは、勿論です。 *そういった部分も多いですが…ここは少し違って、あくまでも用法の中で、おかしなことをしていることもある。という意味合いです。
それで、小説の投稿をしているのであれば、どういった文章の構造をしているのか?といったようなことがあるわけです。 *これも、普段は全く考えに入れていません。
ですので、まずは、
- 吐く息白い
という一文についてを、観ていこうと思います。
*ここで、自分の文を解剖にかけているのは、そのほうが、良ろしいであろうことや、ブログという体裁から、内施策を整えるといったような、浅なる考えが、ちらほらと見え隠れをしてのことでもありますので、その部分は、どうか気にしないで下さい。
さて、本文の前にですが、まずは、この一文の月間推定検索数と、一位をとった場合のアクセス数の予想です。
単語 | 月間推定検索数 | 一位を取った場合の月間アクセス予想 |
---|---|---|
吐く | 900〜3,960 | 1,675 |
息 | 1,100 | - |
白い | 725〜3,960 | - |
となっていますも、これはあくまでも予想で、流行りや重みなどの変遷から、必ずしもこの通りというわけではなく、重要なのは検索数の目安です。
次いで、この文節の中で使われている日本語に、重みがあるとすれば、
《息》
が圧倒的に大きいわけです。
例えば、
- 息が白い
- 息を吐く
となれば、分かるわけですが、白いと吐くであれば、意味が通らないわけです。
ということは、この文節からの、更なる順位上昇を考えるのであれば、息という単語を軸にして、他を使えば良い。ということになります。
*ここまでのことをせずとも、当ブログでは、じわじわとですも順位が上がっていることから、あまり、重要な施策ではありませんが、日本語周りというネタがあるので、これをすることは、無駄ではないわけです。
前置きが長くなりましたが、さては本論です。
ここでいうところの、
《白い》
は、おおかたの日本人であれば、
- 《形容詞》
と覚えているはずで、日本語学習をしているかた…外国のかたであれ、日本のかたであれ…にとっては、この、《白い》は、
- 《イ形容詞》
と覚えているかもしれませんが、これは、活用のグルーピングをしてからのことで、これもまた正解です。
《形容動詞》
のことは、
- 《ナ形容詞》
と言うことがあります。
ここから、名詞化したものを、
- 《転成名詞》
と言いますが、言葉なんて、自分が意味を分かっていれば、何だって良いとは思いますも、おそらくは、それでは、誰にも分からないことが有り得るので、いかん!ともなっているはずで、自分に対しては、ある程度の規則は守って、人に伝われば良いのでは?くらいには譲歩をしますが、これが、中々できていないわけです。
次に、
- 《吐く》
ですも、これは、動詞の終止形です。
- 《息》
は、
- 《名詞》
で、ここでの文章の型は、
- 《動詞の終止形》+《名詞》+《形容詞/イ形容詞》
と、なり、小説としては、成り立つ文で、
- 書き言葉である文語体
- 話し言葉である口語体
という分けかたをすれば、実は、どちらのグループにも入りますが、こういった文は、小説の導入部に持ってくることで、威力の発揮をします。
さて、文語体と口語体のどちらのグループにも入る。としたのは、人は、話をするときに、
《吐いた息が白いね。》
などと、言うからです。
それから、ここで、
《吐く息が白い》
と、
《が》
を入れていないのは、語感と語調を鑑みてのことからで、文章に、
《かきくけこ》
の韻が入ると、どうしても、読み手や聞き手に硬いイメージを与えるようになり、その次の漢字が、読み手によっても、
- ひとつき
- いちがつ
のどちらになるかで、更に文から醸されるイメージが変わることを、考えてのことです。
それだけではなくて、ここで、息を吐いているのは、柔らかさを持つ、
- 女の人
です。
男性のかた。エッチな意味ではありません!
また、
- 柔らかさを持つ女の人のことを書いている書き手
のことを表わしてもいます。
こういった使いかたを、
- 《無助詞》
と言い、後付けかそうでないかは別として、やはり、用法の範囲内に収まっているわけです。
さて、小説にしても、そうではなくても、一般的な書きかたであれば、
《一月半ばの朝十時頃のことですが、黒いコートに身を包んだ◯が〜》
とか、
《一月半ばの朝十時頃のことですが、◯は黒いコートに身を包んで〜》
と、その後に続く文や、言わんとすることから、こういった体裁になると思います。
特に、現代小説に馴染んだ書き手さんは、何も考えずと、このように書くものなんですが、その理由はきちんとあり、それは、次のことからです。
日本の一月半ばは、寒いですから、
《吐いた息が白くなる》
ことは当然のことです。
その小説家さんであったり、書き手さんだったりは、日本人の考えかたとして、書かれている文章が、日本語ということからも、普通であれば、日本の読者を想定しているわけで、読むかたも、同じような慣習がある。などと、意識はせずと、そのように思うものなんです。
これは、東西南北が、または、そのどこかが、それぞれ、自国と文化の違う、他国と隣接をしているような、大陸ではなく、島国故のことからでもあるわけです。
他の人も、自分と同じである。
といった、歳月をかけて培ってきた、教育や、了解、環境、習慣などのことからでもあります。
その為に、この部分は省略をされることも多く、これが商業的な小説であれば、殊更に、最低限の服装や周囲の描写に入っていくもので、この理由は、文章の妙を楽しむものと、ストーリーを楽しむこともので、違うからです。
特に、
- 《動詞の終止形》+《名詞》+《形容詞/イ形容詞》
といった、物語の導入は、昔々の、調を大事にする時代の書きかたで、古いんです。 *型の意識をすると、面白くないことから、私はこれをしません。
さて、ここまで書くと、英語の、
- 《Make》+《名詞》+《形容詞》
- 《Making》+《名詞》+《形容詞》
と、同じような文法構造をしていると思われるかたもおられるやもしれませんも、半分は当たりですが、この、
《Make》
に当たる動詞が、ここでは、終止形をしているわけです。
終止は、終わりのことで、一般的には、文末に持ってきます。
この文では、動詞が文頭にあり、こういった、文の順番を変える技法のことを、
- 《倒置法》
といい、これは、修辞技法のひとつです。
それから、この文は、小説からの一節ですので、
《現在進行の用法》を使って、
《吐いている息が白い〜》
というか、
既に息を吐いた後、つまり、《過去の用法》を使って、
《吐いた息が白い〜》
とするものですが、
まだ吐いていない、《未然の用法》を使って、
《吐く息が白い〜》
としても、問題はないわけです。
理由は、次々と息を吐いているので、まだこれから吐く息もあるからのことと、これは小説の一文で、書く人は、白い息を吐いている人を、観ているからです。
覚えておくことは、日本語では、一般的に、動詞は文の終わりにくる。ということです。
《◯が、息を、吐いています。》
《◯が、白い息を、吐いています。》
《◯が、白い息を、吐いていました。》
などとなります。
これを、
《◯の吐く息が、白かったです。》
などとしても、
- 《動詞》+《名詞》+《形容動詞》
というようになり、やはり、動詞が文末にくるわけです。
さて、錠の1ですが、文末は、
- 《〜の様》
です。
文自体が長いですから、面倒かもしれませんも、これには、幾つかの使いかたがあり、それは、下のような用途で使われます。
- 1,姿、形、ようすを、表わす。
- 2,方法、やりかたを表わす。
- 3,事情を表わす。
- 4,会話や思考の内容を表わす。
- 5,名詞の下について、あるものに、似ていることを表わす。
- 6,動詞の下について、自身や周囲の状態や状況といった、ようすを表わす。
となり、錠の1では、1番と3番と4番と6番の使いかたをしています。
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