【錠の5】 先に小分けにした、 錠4 を含む、ちょっと長い章です。 人種差別ではなく、昔の日本の、面白い部部を書いているということです。 元気でごった煮状態であった時分のことです。 と、いうことにして下さい。 他では、逆に男性のことを書いていますね。 他国にも戦争の傷跡があるのかもしれませんが、日本にも日本の傷跡があると思いますし、そんな中でも生きてきた。ということです。 リズムというか、調は、まだ考えにいれていません。 /*----- △未だ幼き頃の此れな街は造船業やら鉄鋼業での発展があり其れ故に他県からも沢山の働き手が集まるほどの賑わいのこと日立グループが持つ造船所へも外国籍なる船が入港をばすること往々でさて其れな時など地元の女達が挙り『ガイジン漁り』なる男漁りに奔走をばしておるの様なるに△の両親が営んでおる飲食店にと外国籍船は長であるドイツ人が立ち寄りたる時分も当のドイツ人が箸をば巧くに使いながらと食事をばすることに皆一様に驚いており 『まぁ、ガイジンさん。箸の使いかたがお上手ねぇ』 などとあざとくも目をば付けたる女性客が聞くも当のドイツ人にしてみれば何をば言われておるのかなど理解ができようはずもなくあいや仕方無しと流暢なる英語でゆるりと話て何とか会話を成立させようと試みるのであるが居合わせたる日本人からすると其れな英語ですら小難しい呪文のようであるからして理解のできよう者などとんとおらずなもので△はというや其れな言葉がドイツ人の母国語ですらないと分かるや其れな教養の高さに衝撃をば受けておるのことでさては夜になるや何処からともなく現われたる欧州人達が女達の『ガイジン漁り』にと釣られて其処彼処にとある路地裏に消えて行くのことで勿論女達の中には亭主を持つ者もおるが仕事にしか楽しみをば見出せぬる亭主の目をば盗むことなど容易いことでありさて昼間には熱心なる労働者が夜分には裕福なる欧州人で賑わうこの街を花魁の街と呼ぶ者もおるほどであり未だ幼く其れな大人たちの情事なぞつゆぞ知らぬる△は昼間に出会う欧州人達の紳士的なる振る舞いやら教養の高さやらに何処か憧れをば感じておるようであるから時には物陰よりまた時には両親が営んでおる飲食店をば手伝いながらに彼ら欧州人達を其れとは悟られぬ
現在Facebook上で、小さく区切った物語をアップロードしています。 興味があれば、覗いてみて下さい。 色々な作品を入れるブログにもしてみます。 【錠の1】をKindleで置いて頂いています。ブログと同じです。